会社を辞める前に転職活動をやるべきか?

転職を決意したら、どのタイミングで転職活動をするべきでしょうか?

もちろんこの質問に「正解」はありません。転職活動をするタイミングは人それぞれです。

ただ40代男性の転職ともなると、できるだけ失敗のない「ベストなタイミング」を選びたいという思いが強く、あれこれ悩んでしまう人が多いようです。

会社を辞める前に、今の仕事と並行して探すか?
それとも会社を辞めた後に、腰を据えて探すか?

これらの方法のうち実際の転職活動でどちらを選ぶかは、実のところほぼ半々に分かれています。また、どちらを選んだ方が良いかについても意見が分かれています。

ただどちらの方法を選んでもそれぞれメリット・デメリットがあります。人によっては、この選択が就職活動全体に大きな影響を与えてしまうかもしれません。

というわけで、今回は多くの転職希望者を悩ませる「転職活動のタイミング」について取り上げます。

それぞれのメリット・デメリットを紹介するとともに、転職活動をする際に利用すべき「専門家」や「転職以外の方法」についてもお話しするつもりです。

ぜひ最後までお付き合いください。

会社を辞める前に転職活動を行うメリット・デメリット

先ほど「実際の転職活動で二つの方法のどちらを選ぶかは、ほぼ半々」とお話ししましたが、どちらが多いかを強いて選ぶなら「会社を辞める前」です

転職サポートを行っている専門家や、実際に転職を経験した人の多くも、会社を辞める前に転職活動することを勧める場合がほとんどです。

なぜでしょうか?

その理由を知るためにも、まずは「会社を辞める前に転職活動することのメリット・デメリット」を挙げてみましょう。

会社を辞める前に転職活動するメリット

その1.精神的な余裕がある

実際に転職活動した人のうち、特に会社を辞める前に転職活動した人の意見に多いのがこのパターンです。

「精神的に余裕がある」というのは、具体的には「お給料をもらいながら、安心して次の仕事を探せる」ということです。

もし自分の希望と合う会社が簡単に見つからなくても、(お給料が止まって)生活に困ることはありませんから、限りなく理想に近い仕事と出会うまで妥協せずに探し続けることができます

またどうしても理想の会社が見つからない場合でも、「やっぱり今の会社に留まる」という選択が可能です。

転職活動に限ったことではありませんが、焦りながら何かをしてもあまり良い結果にはなりません。そういう意味でも「精神的な余裕がある」というのは大きなメリットと言えます。

その2.生活が不安定にならない

上の「その1」とも重なりますが、現在の仕事を続けたまま転職活動をすれば、お給料はそれまで同様に支給されます。

つまり、仮に転職活動が長引いたとしても生活に支障は出ません

転職活動は相手があるため、自分だけの努力ではどうにもならないことがあります。意外なほど早く転職が決まることもあれば、非の打ち所のない技術や経歴があっても仕事が決まらないこともあります。

ですから転職活動中に「お金に困らない」というのは、非常に大きなメリットと言えるでしょう。

その3.キャリアにブランク(空白期間)が発生しない

特に技術系の仕事をしていて、かつ同業種の転職先を探している人にとって、無職という「ブランク」はできるだけ避けたいものです。

なぜなら専門性の高い仕事であればあるほど、現場から離れることで「仕事のカン」が鈍ってしまうからです

また会社の採用面接を受ける際も、あまりブランク期間があると「不利になるのでは?」と不安になることでしょう。

実際ブランク期間をどう評価するかは会社によって違いますが、できるだけ短ければ短いほうが良い、できれば「ブランクがない」に越したことはありません。

その4.転職時の手続が楽

会社の入退社時には、税金や年金、保険といった各種手続きが必要です。

こうした手続は基本的に会社側がやってくれるものなので、今の会社から新しい会社へブランクなしで移籍できれば、面倒くさい手続きを自分でやらずに済みます。

会社を辞める前に転職活動するデメリット

その1.転職活動に使える時間が限られる

仕事を続けながら転職活動するデメリットの中でも、特に多く聞かれるのがこれです。

平日は朝から夕方まで仕事をして、さらに残業や休日出勤がある職場では、転職活動そのものが難しいこともあります。

ハローワークも日曜や祝日は閉まっていますし、土曜日も時間が短かったり利用できるサービスが限られたりすることがほとんどです。

なにより、転職したい会社から採用試験日や面接日の連絡を受けても、その日に仕事を休めなければ元も子もありません。

極端な話「明日から来てほしい」と言われても、今の会社をいきなり辞めることはほぼ不可能です。

貴重な機会を逃してしまうかもしれないというのは、確かに最大のデメリットと言えそうです。

その2.職場に留まることが辛い

これは転職の動機と関係があります。

もし今の職場が肉体的にきつい、精神的に辛いなどの理由で転職を決意したなら、仕事を続けながら転職活動をしていても、その間ずっと「きつい」「辛い」状況が継続します。

身体も心もボロボロで…という状態なら、本来なら一刻も早く会社を辞めるのが得策でしょう。

さて、ここまでのところで、会社を辞める前に転職活動を行うメリットとデメリットを検討しました。

まとめると

・「精神的にもお金にも余裕があって仕事をじっくり選べる」一方で「転職活動に使える時間が限られる」
・「転職に伴う手続きが楽」な反面、人によっては「今の職場に居続けることで厳しい状況が続く」

ということになります。「精神的な余裕」と「お金の余裕」のメリットは生活の質にも深く関係するので、会社を辞める前の転職活動を勧める人が多いのも頷けます。

ただ繰り返しになりますが、これらのメリットとデメリットのうち、どちらを重視するかは人それぞれです。まずは自分の状況に合わせて、しっかり検討してみてださい。

会社を辞めた後に転職活動を行うメリット・デメリット

次にご紹介するのは、「会社を辞めた後」に転職活動を行うメリット・デメリットです。

会社を辞めた後に転職活動をするのは、どちらかというと少数派です(それほど大きな差はありませんが)。

ただ、会社を辞めた後だからこその大きなメリットがあるのも事実。自分に合った方法を冷静に比較検討するためにも、まずはしっかり調べてみましょう。

会社を辞めた後に転職活動するメリット

その1.転職活動にしっかりと集中できる

会社を辞めた後なら、基本的にすべての時間を転職活動に使えます。

ハローワークが開くと同時に新しい仕事をチェックできますし、意中の会社から採用試験や面接日程の連絡を受けても、スケジュール調整は簡単です。

場合によっては「来週から来てほしい」「明日から来てほしい」というリクエストにもすぐに応じられます。

採用する会社にとっても、採用決定してから実際の入社まで1ヶ月以上かかる人(現在仕事をしている人)よりも、いつからでも働ける人の方が好印象です。

充実した情報収集ができるうえ、チャンスを逃さないという点で非常に大きなメリットと言えるのではないでしょうか?

その2.資格取得の勉強や新しい技術の習得ができる

時間があるといっても、朝から晩まで就職活動している必要はありません。

むしろ就職活動と並行して、転職活動に有利になるような資格や技術を身に着けたり、今の技術をさらに磨いたりする活動にも時間を使えます。

仕事をしながらではなかなか難しい「資格スクールに通う」「講座を受講する」といったこともできます。

ハローワークに行けば、求職者向けの職業訓練も紹介してもらえます。

自分の能力の棚卸しをして、これからの人生を再設計するのにもぴったりの期間と言えるでしょう。

その3.心身ともにリフレッシュできる

前の職場で肉体的・精神的にきつい思いをしてきた人なら、いったん仕事を辞めることで心身のリフレッシュができます。

もしこれまでのダメージが大きいようなら、体調が十分に回復するまでゆっくり休息することもできるでしょう。

この先の10年、20年をベストな状態で乗り切るためなら、今の数ヶ月をリフレッシュに使ってみるのも悪くありません。

その4.失業保険をもらえる可能性がある

一定の条件を満たしていれば、会社都合の退職なら7日の待機期間後、自己都合の退職なら7日の待機期間と3ヶ月の給付制限期間の後に「失業保険」をもらうことができます

失業保険というのは、元々は自分と会社が折半して払っている雇用保険が原資です。ですから「もらえる限り、もらっておいたほうがお得」と言えるでしょう。

会社を辞めた後に転職活動するデメリット

その1.収入が途絶える

ある意味、一番大きなデメリットと言えるかもしれません。

すでに退職している以上、失業保険をもらわない限りは「まったくの無収入」になってしまいます。

退職直後は清々しい気持ちでも、次の仕事が決まらないまま数日、数週間、数ヶ月が経てば、どんな人でも焦ってきます

焦りのあまり、本来の希望よりも妥協して会社を選ぶこともあるかもしれません。その結果、前の会社より条件が悪くなるということも考えられます。

またお金に余裕がなくなると精神的な余裕もなくなり、生活習慣が乱れてしまうこともあるでしょう。

会社を辞めた後に就職活動をするなら、事前にある程度のお金の確保は必須と言えます。

その2.ブランク(空白期間)がハンデになる

特に技術職などでは、現場から離れたブランク期間が長ければ長いほど、カンが鈍ることがあります。

採用する会社も、できるだけブランクのない人を欲しがるかもしれません

すべての会社がそのように考えるわけではありませんが、ブランクがあるということは場合によってはリスクになる、ということをしっかり覚えておくべきでしょう。

さて、ここまでで、会社を辞めた後に転職活動を行うメリットとデメリットをお話ししてきました。

まとめると

・「腰を据えて転職活動や自分のスキルアップに集中できる」一方で「収入が途絶えることで余裕がなくなる」
・「心身ともにリフレッシュできるうえ失業保険をもらえる可能性もある」かわりに「ブランクが転職にハンデとなりうる」

ということです。どちらを自分にとって大切か、冷静に検討してみましょう。

ハローワークや転職エージェントはしっかり活用しよう

会社を辞める前・辞めた後のどちらで転職活動するにしても、必ず活用してほしいのが「ハローワーク」と「転職エージェント」です。

まずハローワークは、その地域に特化した転職情報を豊富に持っています。

また失業保険の手続きや、求職者向けの職業訓練の手続きをする際にもハローワークを通す必要があります。

たとえ最終的にハローワークを経由した転職をしないとしても、まずは求職者登録をして、情報収集したり相談したりすることが重要でしょう。

一方の転職エージェントは、言ってみれば「転職サポートのプロフェッショナル」です。

全国の膨大な会社のデータを持っていて、現在採用活動をしている会社だけでなく、採用活動を行っていない会社とマッチングしてくれることもあります

特に仕事をしながら転職活動する場合、限られた時間を有効に使って情報収集するには転職エージェントの力を借りるのが効率的です。

一方で仕事を辞めた後に転職活動する人にとっては、豊富な情報と経験、ノウハウを持っている転職エージェントは非常に心強い存在です。

再就職までの期間を短くできるのはもちろん、万一なかなか仕事が決まらなくても、的確なアドバイスをもらうことで必要以上に焦らずに転職活動できます。

以上のことを踏まえて、ぜひハローワークと転職エージェントを積極的に活用してください。

最後にもう一つ。

どうしても理想の転職先が見つからないなら、思い切って「独立開業」してみるというのも手です。

もちろん転職よりも多少ハードルは上がりますが、ある意味「最も理想に近い」職場環境を作ることが可能です。

自分の「看板」にこだわらないなら、フランチャイズを利用することもできるでしょう。

ほとんどのフランチャイズには「実績のある看板(ブランド)」「完成された商品やサービス」「初心者でも安心の業務マニュアル」が完備されています。

中にはここのように、本部が営業代行してくれるところもあります。

自分にとって最適な仕事を見つけるため、ぜひ今回の記事を参考にしてください。