連休がほとんど取れない。休日が少ない会社への不満

「仕事が忙しい」

働いている人ならだれでも、一度は口にしたことのあるセリフでしょう。

もちろん仕事が忙しいというのは、基本的には良いことです。ヒマでヒマで仕方ないよりは仕事が忙しい!という方が活気がありますし、なんだか前向きなイメージもあります。

また働き盛りの40代男性の中には、仕事が忙しい→仕事を任されている→仕事がデキる人、というふうに考える人もいます。

いずれにしても日本社会の中では、仕事が忙しいことは良いこと、正しいこと、という認識が一般的といえるでしょう。

とはいえ、「忙しすぎて休みがとれない」となると話は別です。

「休みが少ない」とか「連休がほとんどとれない」といった声は、会社に対する不満の中でも特に深刻なもののひとつです。

単なる不満や愚痴で終わっているうちはまだマシですが、ひどいケースになると心身のバランスを崩したり、家庭崩壊や「過労死」につながったりすることもあります。

ですから「仕事が忙しくて辛い」と感じ始めたら注意してください。「忙しいのはみんな同じだから」などと言っている間に、深刻な事態に発展してしまうかもしれません。

今回の記事では、連休もとれないほど忙しい方が感じている

・なぜそんなに忙しいのか?
・どうやって忙しさに対処すればよいのか?

という疑問にお答えします。ぜひ参考にしてみてください。

会社の元々の体制か、自分のせいなのかを考えてみる

「仕事が忙しくて辛い」という方にまず考えて欲しいのは、「そもそも、なぜ忙しいのか?」という問いです。

忙しいからには、なにか理由があるはずです。

それは会社のせいかもしれませんし、自分のせいかもしれません。また会社のせいだとしても、一時的なもの・突発的なものもあれば、会社の元々の体質に由来するものもあります。

この問いの答えがわかれば、どうやってそれに対処すれば良いのかもわかります。では早速考えてみましょう。

まず、仕事が忙しいのは毎日でしょうか、それとも特定の時期や季節でしょうか?

1)もし特定の決まった時期や季節に忙しくなるなら、大抵の場合、原因は会社の業務内容や取扱う商品・サービスにあります。

たとえば季節商品を扱う会社などは、対象の季節になると生産や出荷で大忙しです。ゴールデンウィークや夏休みの観光施設、忘年会・新年会シーズンの飲食店なども同様です。

このように「会社の業務内容や提供する商品・サービスが原因」で、かつ「一時的・季節的なもの」であれば、社員の側でとれる対応はひとつ、「とにかく頑張る」に尽きるでしょう。

忙しい時期が過ぎれば余裕も出てきますから、そこで連休を取ることもできるはずです。

2)なんらかのトラブルや事故が原因で急に忙しくなることもあります。怪我をした同僚のぶんまで仕事が回ってくるなども、そのひとつです。

この場合も一応は「会社のせい(厳密には同僚のせい)」で、かつ「突発的なもの」です。事態の深刻さにもよりますが、余裕を取り戻せば連休をとることも可能になるでしょう。

3)本来なら5人がかりで分担するような仕事を3人で回している、という状況はどうでしょうか? 処理すべき仕事量が単純に多くて、しかも全員が忙しいというケースです

怪我や病気で一時的に人が足りないという場合はともかく、もともと人がいない、もしくは人が辞めてしまったために忙しい状態が続くなら、原因は「会社の体質」にあります。

もちろん社員一人ひとりの頑張りには限界がありますから、根本的な対処方法としては会社に頼んで仕事量を減らしてもらうか、人を増やしてもらうしかありません。

とはいえ会社が社員の要求に応じてくれるとは限りませんし、たとえ応じたくても、経営上の事情でどうにもできないこともあるでしょう。

その場合は社員の側で、なんらかの方法で仕事のストレスを発散するか、思い切って働く環境を変えるといった対応が必要です(これについては後ほど詳しく説明します)。

4)慢性的に忙しいものの、社員によって忙しさに差があるとか、自分だけ忙しいという場合はどうでしょうか?

特定の人だけに集中して仕事を振られるといった悪質なケースを除くと、考えられる原因は「自分の能力のせい」です。

会社に入ったばかり、新しい部署や新しい仕事を手がけたばかりであれば、まずは仕事に慣れることが解決策になるでしょう。

仕事のスピードが遅いなら、努力してスキルを上げるか、仕事の段取りを工夫して効率を上げる必要があります。

いずれにしても、自分が原因なら対策方法は明確です。行動すれば確実に成果が表れますから、希望を持ってトライしましょう。

仕事のストレスから身を守る方法を見つける

会社の体質が忙しさの原因なのに、なんの対策もしてくれないという場合についてもう一度考えてみましょう。

大変残念なことですが、「忙しくて休みがとれない、辛い」というケースのほとんどはこのパターンです。

こうなると、社員としてはなんらかの方法を使って「自分の身を守る」しかありません。これからその方法をご紹介していきますが、まず最初にお願いしたいことがあります。

それは、

・仕事が辛いと感じても、社会人失格ではない
・会社や仕事より自分の心身の健康のほうが大事

という事実を肝に命じて欲しいということです。

真面目な人ほどこれと反対に考えて、自分を追い込む傾向があります。一見すると立派な心がけですが、会社が社員の一生を世話してくれることはありません。

意味のない自己犠牲はやめましょう。正しい理解と賢い行動をして、自分の身を守ってください。

話を本題に戻します。これから紹介するのは、多くの人が実践している「仕事のストレスから自分の身を守る方法」です。

1)完璧を追求しない
2)良い人にならない
3)割り切る
4)会社を出たら仕事のことを忘れる
5)いざとなったら無理やり休む

1) 完璧を追求しない
忙しさから抜け出せない人の特徴に、「仕事に完璧を求める」というものがあります。

質の良い仕事を行うのはたしかに大事ですが、細かいことを突き詰め過ぎたり、上の上を目指したりしていては、きりがありません。

どんな仕事にも、「最低でもこのレベル」という品質の下限が設定されています。

時間や人手に余裕があるならまだしも、そうでないなら「とりあえず最低レベルを満たす」ことを最優先に考えて仕事をしましょう。

「そんなのは会社員として正しい態度じゃない」と叱られそうですが、そもそもの責任は、社員を正しい態度で扱わない会社側にあります。

完璧主義のワナにはまらず、良い意味で「このくらいでいいや」という精神を持ちましょう。

2) 良い人にならない
仕事に忙殺される人には、いわゆる「良い人」が大勢います。

・与えられた仕事を全部こなす良い人
・どんな仕事にもベストを尽くす良い人
・不平も不満もいわずに遅くまで残業する良い人

言葉だけ見ればどれも立派ですが、この場合の「良い人」というのは、あくまで会社にとっての良い人です。

逆に、自分の心や身体、あるいは自分の家族の立場からは決して良い人ではありません。それどころか「心身が崩れるのもいとわない」「家族のことを後回しにする」悪い人です。

「そんなことはない、自分は家族のために仕事を頑張っているんだ」と反論されるかもしれませんが、家族のためというのであれば、ほかに方法はないのでしょうか?

無理を強いる会社や無茶な仕事にベストを尽くすくらいなら、まずは自分と家族にとってベストな方法を模索すべきです。

現状をなんとかしたいという意思があるなら、会社にとって「良い人」であることをやめましょう。

3) 割り切る
自分のこと以上に会社のことを考える。One for All。どこかの会社の社訓にありそうな文句ですが、会社組織に限らず、日本では伝統的にこのような考え方が好まれます。

というよりも、教育によって刷り込まれているのでしょう。

ですから会社のため、上司のため、同僚のために自分を犠牲にして働くことが当然とされ、逆にそうしないことに罪悪感を感じたりするのです。

これではいつまでたっても忙しさから抜け出せません。ボロボロになって定年を迎えられるならまだマシなほうで、最悪の場合、途中で心身を壊してリタイアすることになります。

・会社は会社、仕事は仕事
・会社に行くのは、あくまで仕事の対価として給料をもらうため
・会社が無茶を強いても、無理のないところまでしかやらない

このような割り切った考えに拒絶反応を感じるなら、それは子供時代からの刷り込みのせいです。自分と家族を守りたいなら、割り切りは絶対に必要です。

4) 会社を出たら仕事のことを忘れる
仕事のストレスをいつまでも引きずる人に見られる共通の特徴は、仕事をプライベートに持ち込むことです。

仕事の一部を家に持ち帰って「自宅残業」や「自宅休日出勤」をする人、そこまでいかなくても、家で仕事の電話を受けたり仕事の段取りを考えたりする人は少なくありません。

本来なら、自宅というのは仕事のストレスから開放される場です。そこに仕事を持ち込んだのでは、仕事のストレスが減ることはありえません。

ただでさえ休日が少ないのですから、なけなしの休日や帰宅後の時間にまで仕事を持ち込むのはやめましょう。

会社から一歩外に出たら、仕事のことはきっぱり忘れる。このことを徹底してください。

5) いざとなったら無理やり休む
いわゆる「責任感の強い人」の中には、どんな事情があろうと会社を休むのは悪いこと、と考える人がいます。

たとえば自分や家族が怪我をした、急病にかかったという場合でも、なんとかして会社を優先しようとします。

会社にとってはありがたい話ですが、これは本当に正しい態度といえるでしょうか?

もちろんインフルエンザのように感染力の高い病気にかかったら、同僚にうつさないために会社を休む必要があります(無理やり出社する人もいますが)。

ただインフルエンザほどの病気でなくても、必要なら無理矢理にでも休むという心構えは大切です。

「そんなことをしたら仕事が回らなくなる」と気にする必要はありません。そもそも一人抜けたくらいで仕事が回らなくなるなら、そういうマネジメントをしてきた会社の責任です。

思い切って環境を変えてしまう

上でご紹介した方法はすべて、現在の会社に残ることを前提にしています。ある意味「安定志向」の解決法といえるでしょう。

ですがどの方法も、実行するにはある程度の「気まずさ」が残ります。

特に職場の人間関係を気にする人であれば、上司ににらまれたくない、同僚に嫌われたくないという思いが先に立って、なかなか実行できないかもしれません。

もしそうなら、思い切って「転職」してみるのはいかがでしょうか?

「転職を考えるなんて社会人として失格」と考える人もいますが、終身雇用という神話が崩壊した現代では、転職はごく一般的な行動です。

自分のスキルやノウハウを生かすため、あるいはより良い待遇を求めて転職する人は大勢いますし、優秀な人材を求めて積極的にヘッドハンティングする企業も少なくありません。

インターネットの転職エージェントを利用すれば働きながらでも転職活動ができますから、まずは気軽な気持ちで活動開始してみましょう。

もちろん、転職先が今の会社より「絶対に良い」という保証はありません。中にはそのことが心配で、転職活動に踏み切れない人もいるでしょう。

そのような方には、「独立開業」がオススメです。

独立開業なら職場環境も働き方も自分が決めますし、上司や同僚との人間関係も存在しません。

もし今までの会社で培ったスキルや経験、人脈を利用できるなら、ビジネスを軌道に乗せるのもある程度スムーズでしょう。

一方で「スキルも人脈もない」「元の会社と同じ業界は無理」という方も、フランチャイズを利用すれば独立開業が可能です。

コンビニオーナーが代表的ですが、フランチャイズでは「本部」がブランド(看板)も商品・サービスも用意してくれます。仕事のマニュアルも完備されているので、初心者でも問題ありません。

中にはこのフランチャイズのように、営業活動のサポートや代行をしてくれるところもあります。→ 独立開業のススメ

忙しくて休みもとれない職場にストレスを感じているなら、ぜひ思い切って行動してみてください。