今の職場は本当に自分に合っている?

「20代・30代の頃は無我夢中で働いていたのに、40代になって仕事へのモチベーションを失ってしまった」…なんだか切ない話ですが、割とよくあることです。

特に家族を養っている男性の場合、40代というのは会社でも家庭でも大きな責任を背負う時期です。

若い頃のように自分の興味や好奇心だけで仕事に打ち込むことができず、ふと立ち止まって「今の職場は自分に合っているのだろうか?」などと考えてしまうのも無理ありません。

とはいえ会社や家庭での立場がある以上、いつまでも足踏みしていてはダメです。

できるだけ早い段階で仕事へのモチベーションを取り戻すか、やりがいを感じられる別の環境を見つけるようにしましょう。

今回の記事では、いまお話した「仕事へのモチベーション」や「やりがい」をテーマに、どうすれば充実した仕事に就くことができるかをお話します。

今の職場にとどまったままモチベーションを上げる方法はもちろん、新たなやりがいを求めて職場環境を変える方法についても取り上げたいと思います。

毎日の仕事に息詰まりを感じている方はもちろん、自分と家族の将来をより充実させたい方にとっても大きなヒントになりますので、ぜひ最後までお付き合いください。

今の仕事内容自体は好きかどうかを考えてみる

仕事へのモチベーションが上がるきっかけ、仕事にやりがいを感じるきっかけとはなんでしょうか?

人によっては「お金」かもしれません。あるいは「自分の興味」や、仕事を通して得られる「人間関係」という人もいるでしょう。いずれにしても、答えはひとつではありません。

とはいえ、多くの人に共通するきっかけもあります。そのひとつが、「仕事が好き」というものです。

どんな人でも、好きなことには時間を忘れて打ち込むものです。そこには打算や損得勘定もありませんし、場合によっては、他のことを犠牲にしても構わないと感じます。

ですから「今の仕事が好き!」という人なら、仕事へのモチベーションを上げたり仕事にやりがいを感じたりすることは簡単でしょう。

もしなにかの事情で一時的にモチベーションを失っていても、ほんのちょっとしたきっかけで再び取り戻すことができます。

きっかけというのは上司と同僚とのなにげない会話かもしれませんし、お客さんから一言お礼を言われることかもしれません。

もしくは、就職活動をしていた頃や新入社員時代のことをふと思い出して、急にモチベーションが上がる人もいるでしょう。

ですから「今の仕事は好き。でもなんとなくやる気が出ない」という方は、とりあえず無心になって目の前の仕事に打ち込んだり、同僚と会話をしたりしてみてください。

「仕事が好き」というのはとても強い動機になりますから、どこかのタイミングできっと道が開けるはずです。

一方で、「仕事は義務だからやっている。だから好きも嫌いも関係ない」という人もいます。このようにドライな考え方の人がモチベーションを見失ってしまったら、いったいどうすれば良いでしょうか?

この場合も、無くしたものを取り戻すのはそれほど難しくありません。

今まで「義務感」を通して仕事へのモチベーションを維持してきたわけですから、その義務感の中身をもう一度見つめ直せば良いのです。

それは「自分や家族の生活費を稼ぐ」でしょうか。それとも「会社の成長に貢献する」ことでしょうか。あるいは、なにか別のことに義務感を感じていたかもしれません。

義務感の中身は人それぞれですが、いずれにしても、大抵の場合は義務感の中身をしっかり思い出すことで自動的にモチベーションが復活します。

ただし、義務感の対象が無くなってしまったらどうでしょうか。たとえば、養うはずの家族がいなくなった、貢献するはずの会社の経営陣が変わってしまった、などという場合です。

この場合は新しい内容の義務感を見つけるか、まったく別の動機が必要でしょう。このことについては後ほど説明します。

もうひとつ、「好き」でも「義務感」でもなく、「組織に所属する安心感」がモチベーションにつながっている人もいます。

…ちょっと話がずれますが「マズローの欲求5段階説」をご存知でしょうか? 人間の欲求は以下の5段階に分けることができるそうです。

1)生理的欲求(生存すること)
2)安全の欲求(安全や健康を求めること)
3)社会的欲求(他人とのつながりを求めること)
4)承認の欲求(他人からの評価を求めること)
5)自己実現の欲求(自分の能力を最大限に発揮すること)

話を戻すと、「組織に所属する安心感」というのはちょうど3段目の欲求に相当します(ちなみにさきほどの「義務感」は、1段目から3段目までのすべてに関係しています)。

この「安心感」に基づくモチベーションが失われた人というのは、もしかすると職場の人間関係に失望したり、興味を失ったりしているのかもしれません。

一度失った「人とのつながり」は、そう簡単には戻せません。

何かのきっかけで再び会社への所属意識が高まるのでない限り、別の職場への移動も考えたほうがいいかもしれません。これについては最後に説明します。

自分の成長へとつながるかどうかを考えてみる

今の仕事は好きではない、仕事へ向かわせる義務感もない、組織への所属願望もないという人が、モチベーションや仕事へのやりがいを持つことは可能でしょうか?

結論からいうと、可能です。

先ほどの「マズローの欲求5段階説」を思い出してください。1段目・2段目・3段目に相当する動機はすでに考えました。残るは4段目と5段目です。

4段目は他人からの評価を求める「承認の欲求」です。では職場で受ける他人からの評価とは、どんなものでしょうか?

・上司から褒められる
・同僚から頼られる、感謝される
・お客さんから感謝される

まずはこんなところでしょう。だれしも、褒められたり感謝されたりすると嬉しいものですし、やる気を感じるものです。

たとえ仕事自体に興味を感じていなくても、職場の仲間やお客さんからの声が嬉しくて仕事にやりがいを感じている、という人は案外多いのではないでしょうか?

また、褒められたり感謝されたりすると、人はさらに褒められ感謝されるために「成長」しようとします。

この成長こそ、「マズローの欲求5段階説」の5段目、自分の能力を最大限に発揮したいという「自己実現の欲求」につながるものです。

仕事を通して成長し、自分の能力をさらに高めていくと、やがて成長そのものがモチベーションの源になります。

逆にいうと、今の仕事や職場が自分を成長させてくれて、さらに自分の能力を発揮することができるなら、モチベーションを上げたり仕事へのやりがいを感じたりすることは十分可能です。

では、もしあなたが「最近、なんだか仕事が味気ないな…」「モチベーションが上がらないな…」と感じているなら、ぜひこう自問してみてください。

今の仕事で、「マズローの欲求5段階説」のうちの
1段目「生理的欲求」が満たされるだろうか?
2段目「安全の欲求」が満たされるだろうか?
3段目「社会的欲求」が満たされるだろうか?
4段目「承認の欲求」が満たされるだろうか?
5段目「自己実現の欲求」が満たされるだろうか?

「生理的欲求」が満たされるということは、最低限の衣食住が保証されていることを意味します。

まともな会社なら大抵はクリアしていますが、ある意味「あたりまえ」の条件にモチベーションを感じるのは難しいかもしれません。

「安全の欲求」を満たす仕事とは、安定した給料や健康的な生活が保証される仕事です。いわゆるブラック企業などは、この部分でアウトでしょう。

もしあなたにとって「自分と家族を養うこと」が一番大事なら、最低限この条件を満たすことがモチベーションを復活させるカギです。

「社会的欲求」が満たされるのは、上司や同僚との人間関係が良好でチームワークの強い職場や、社会的に高く評価されている(ブランド力が強い)会社に所属している場合です。

今でも「この人たちと一緒なら頑張れる」「この会社の社員である限り頑張れる」といった気持ちを持てるなら、モチベーションを取り戻すことは簡単でしょう。

「承認の欲求」を満たしてくれるのは、自分の出した成果が上司や同僚、お客さんから褒められたり、高く評価されたりする仕事です。

もしそのような環境があって、あなた自身がそれに大きな価値を感じているなら、強力なモチベーションや大きなやりがいを持てるはずです。

最後の「自己実現の欲求」を満たしてくれる仕事とは、自分を成長させてくれ、能力を最大限に発揮させてくれる仕事でした。

もしかすると、40代のベテランになって仕事へのモチベーションが落ちてきた人が、一番必要としているのはそういう仕事・職場なのかもしれません。

「人生はいくつになっても勉強の連続」という言葉がありますが、言い換えれば、これは「いくつになっても成長できる」ということです。

もし今いる職場が自分の成長につながる場所なら、そこはあなたにぴったりの職場といえるでしょう。ぜひそのことを意識してモチベーションを上げてください。

やりがいが感じられる会社を探してみる

今の仕事や職場について検討した結果、自分にとって満足な結果が得られない(大切だと思う「欲求」を満たしてくれない)なら、モチベーションを求めて新しい環境に移ることをオススメします。

その手段のひとつは「転職」です。

世の中にはさまざまな価値観を持った会社があります。たとえ今の会社が自分にとってモチベーションを感じさせてくれなくても、世間にはあなたにぴったりの会社が必ずあるはずです。

正直なところ、そのような会社にいつ、どのタイミングで出会えるかはわかりません。でも積極的に転職活動をしていれば理想の会社を見つけられる可能性はぐっと高まります。

自分にとってやりがいを感じられる会社と出会うコツは、次のようなものです。

・明確な基準を持つ
・幅広い視野を持つ
・転職エージェントを活用する

明確な基準を持つというのは、自分が大切だと思う「欲求」をしっかり意識することです。

安定した給料、心身の健康を維持する休日、一緒に働く仲間、会社のブランド力、適切な評価基準、自分を成長させ能力を発揮させてくれる仕事など、基準はいろいろでしょう。

幅広い視野を持つというのは、特定の業種や業界、規模などに固執しないということです。理想の会社は未経験の業界にあるかもしれません。

転職エージェントというのは、転職活動を支援してくれるプロです。有名なところでは「マイナビ」や「リクリート」などがあります。

豊富な経験とノウハウを生かしながら理想の会社を一緒に探してくれるので、今の職場にいながら転職するのに最適です。

新しい環境に移るためのもうひとつの手段は「独立開業」です。

自分でビジネスを始めるなら、どういう職場にするか、どういう働き方をするかは自分で決めることができます。

どんな基準を重視しているにせよ、「理想の仕事を探す」よりは「理想の仕事をつくる」ほうが早いし確実でしょう。

もちろん、起業というのはそれなりにハードルの高い活動です。いったんビジネスを立ち上げても、それを軌道に乗せるまで時間がかかるかもしれません。

ですが、もし新しいビジネスに今までの会社で培った経験やスキル・ノウハウ、人脈などが生かせるなら、独立開業は決して夢ではありません。

「経験もない、スキルやノウハウもない、人脈もない」という方なら、フランチャイズ制度を活用する手もあります。

フランチャイズ制度というのは、フランチャイズ本部が用意した看板(ブランド)を利用して、同じく本部が用意した商品・サービスを売るという仕組みです。

身近なところでは、コンビニエンスストアやお弁当屋さん、クリーニング店のチェーンがあります。

ほとんどのフランチャイズでは細かいマニュアルや研修制度を用意しているので、未経験の業界でも心配ありません。

またこのフランチャイズのように営業代行をしてくれるところもありますから、「営業なんてやったことない」方も安心です。

今の職場にモチベーションを持てないなら、ぜひ勇気を出して転職や独立開業に取り組んでみてください!