正社員か派遣社員どちらが転職しやすい??

日本にも現在では様々な就業形態があります。正社員で働くことは、終身雇用・年功序列の観点から考えて最も安定して働くことだとされてきました。今では、様々なライフスタイルによりその働き方も様々です。

今回は正社員と派遣社員の違いを明確にしながら、40代の男性が転職を考えた時に「どちらが転職しやすいか」ということを考えてみたいと思います。

そもそも正社員とは何か

日本でも近年では働き方が多様化し、様々な働き方があります。ここで、改めて「正社員」とはどういった存在であるのかを明確にしてみたいと思います。

一般的な「正社員」の特徴としては次のことが挙げられます。

・終身雇用が確約されている
・多くの会社では固定給制度
・ボーナスがある
・キャリアとして評価される
・昇進がある
・昇給は年功序列の場合が多い
・会社によっては転勤の可能性もある
・住宅ローンなど社会的な信頼を得られやすい
・社会保険・厚生年金に加入する
・会社ではどんな分野の業務でも対応を求められる場合もある

最も特徴的なのが、終身雇用が確立されていることでしょう。もちろん、会社が倒産する、正社員が横領するなどの大きなアクシデントがなければということです。基本的には正社員採用の場合には定年を迎えるまで働き続けることができます。

会社側から考えると日本では一度正社員で採用したら「ずっと固定給を支払い続ける義務がある」ということになります。そのため、会社が正社員の採用に対してある程度の慎重性が生じる可能性があります。

もっとも最近では「自主的な退職」を求めるという1つのシステムが整理解雇という形で行われる会社も増えてきました。また、正社員は昇進してチームのリーダーとしてのまとめ役になってもらうことが期待されるために「リーダーとしての資質を持っているか」というのは、1つの採用条件になるでしょう。

転職する際には必ず履歴書が必要になります。日本の会社では「正社員」としての雇用期間が長い方がより「キャリアがある」として評価されやすい傾向にあります。ただ、近年では個人のスキルにより雇用を判断する会社も増えており、一概にそうとも言えないケースもあります。

また、40代の男性であれば自動車や住宅のローンを組んだことのある人も多いと思いますが、正社員での勤続年数があるほどそういった金融機関の信用を得やすくなります。

正社員に転職することのメリット

40代の男性が転職を検討する際には、正社員での就業状態を望むことがほとんどだと思います。正社員で働くことが他の就業状態と比較してどんなメリットがあるのかということを考えることは決して無駄にはならないでしょう。

まず、金銭面から考えてみましょう。

おそらく多くの会社では、最も多くの給与をもらえるのが正社員でしょう。前述したように基本的には固定給での決まった支給が一般的で、家族などを養うのに軸となることが期待できます。また、毎月の固定給だけでなくボーナスや退職金制度がある会社もあります。

さらには、住宅手当・扶養手当・家族手当などもあるケースもあり、そういった会社の正社員は非常に優遇されているといえます。また、基本的に安定した業務をこなせることが出来れば昇給があり、勤続年数が増えることにより徐々に給与が上がることも期待できるかもしれません。

福利厚生面では、主に健康保険・厚生年金・雇用保険などに加入することができるメリットがあります。

健康保険や厚生年金は会社と正社員が折半して納付を行う必要があり、給与から天引きされます。正社員で働いている人は、普段はあまり特別に意識することはあまりないかもしれませんが、会社を退職して独立開業やフリーランスになる等、他の就業形態で働こうとする場合にはこのメリットが非常に優れていることを実感するでしょう。

厚生年金制度において、今は何も実感を得ることが出来ませんが、65歳以上になり年金受給する際には国民年金と違い「2階建て」になっているためその金額の差が出ます。この厚生年金には普通年金の他にも「障害年金」と「遺族年金」と3種類に分かれており、何かあった際に受けられる受給額に差が出る可能性があるのです。また1/2を会社に負担してもらえる健康保険は自身や家族に病気や怪我等の際には非常に助かる制度です。

雇用保険については退職を考えた際に、初めて意識する制度かもしれません。転職活動中にも一定の給付を受けることが出来ます。特に40代の男性が転職活動を行う際には、会社も自身も採用の決定についてある程度慎重になることがあるために活動の期間が長期化する可能性があります。その際には非常に頼りになる制度だといえるでしょう。

既に前述しましたが、社会的信用が得やすいということは正社員で働く人の特権ともいえます。

実は社長やオーナーなどは年収が高くてもその社会的信用や金融機関などの融資などはあまり優遇・信頼されません。それは、会社の経営が傾いた際に責任を取らなければいけない立場だからです。金融機関においては「長期的に安定した収入があるわけではない」という判断になってしまうのです。

それに比べ正社員は、住宅ローン・教育ローン・自動車のローン・クレジットカードなどは比較的信用が得られやすく、大きいメリットということができます。

派遣社員とは何か

「派遣社員」という言葉は既に日本に定着しましたが、実際のところどういった働きなのかを実情をふまえて明確にしてみたいと思います。一言でいってしまえば、人材派遣会社に雇用関係があり、働くのは派遣先企業というものです。

一般的な「派遣社員」の特徴としては以下となります。

・派遣先企業に指揮命令権がある
・給与・福利厚生・勤怠管理などは雇用会社である人材派遣会社が行う
・時間給で仕事をする
・派遣会社に所属していても給与は発生しない、実労働の成果により給与が支払われる
・雇用期間が決められ、その期間だけ働く

1986年に労働者派遣法というものが施行され、派遣社員は誕生しました。会社側のメリットとしては「必要な時に必要なだけ」人材を採用できることとにあります。例えば、急に人材が足りなくなった場合の補填人員として数ケ月間採用し、その間で正社員の採用活動を行うこともできます。

また非常に大きいプロジェクトで、大量の人材を必要としている場合などの活用などの際にも活用することができます。働く派遣社員の給与・福利厚生・勤怠管理などは派遣会社の規則によって異なるため、登録の際にしっかり確認する必要があります。

派遣社員として働くことのメリット

40代の男性でも就業の形式にはあまりこだわらないという人も増えています。確かに正社員と比べて優遇される印象をあまりうけない派遣社員ですが、派遣社員ならではのメリットも存在します。40代の男性でも、そのメリットによっては派遣社員で働くことに対して考えてみるのもいいかもしれません。

まず働く前段階の話ですが、派遣会社に登録して情報を得ることが出来るのは大きいメリットでしょう。派遣会社の営業マンから「スキルシート」を作成してもらい、多くの会社にPRしてもらうことができます。つまり、自分の売り込みを代理で行ってくれることになり自分の転職活動を積極的にサポートしてくれることになります。

しかも無料で派遣会社には登録することもできるため、転職活動の一環として使用することができるのは非常に有益です。同時に自身の市場価値を客観的に見つめ直すことにも繋がります。働いている期間も営業マンに労働環境などを相談することもできます。

また、応募の窓口が異なるために正社員では書類選考すら通らなかった超大手の会社等にも派遣社員として働くことも可能になります。

「固定時間で働くことができる」というのが、派遣社員の最大のメリットの1つでしょう。派遣社員として働く場合には、完全に時給で換算されるためにほとんどの場合には残業などが発生しにくい環境で働くことが可能です。ライフスタイルを尊重する働き方をしたい場合には非常に大きいメリットといえます。

スキルを活かした仕事に特化できるのは派遣社員のメリットです。

正社員になると多くの会議やミーティング、部下指導、クレーム対応などに追われることもあり自身のスキルを活かした仕事を最大限に行うことが出来ないということもあるでしょう。しかしながら派遣社員の場合には、ある程度の役割が限定されているために「好きな仕事」「自分の身に付けたいスキルを学べる」など自身のニーズに合った働き方をすることができます。

また、派遣先での実績が認められれば場合によっては、契約更新の際に「紹介予定派遣」として契約を切り替え、正社員での採用してもらうことも可能です。自身に合った職場を働きながら探すことができるのは派遣社員の強みでしょう。

キャリアプランを考える

ここまで、正社員と派遣社員の違いをみてきましたがどちらが優れているということはありません。転職を成功させるには自身のライフプランに合った働き方を考える必要があります。

例えば、将来独立開業を考える場合には短期間でスキルアップを目指すために多くの企業で派遣社員として一定期間働いてみるということも可能です。その場合には、「自分が将来やっていけるのか」「最も大きいリスクは何か」など現場で実感できるのは、大きなメリットがあります。

また、今までの仕事と全く異なる職種を目指す場合には40代の男性で正社員採用をしてくれる会社はなかなかないのかもしれません。しかし、派遣社員として新しい職種で自身のスキルを磨くことで、実績としてのPRができるようになるのです。

何を目標にするのか?いつまでにそれを達成するのか?最終的な目標地点は何か?という自らのキャリアプランを考えてから転職活動を行うことは非常に重要なことです。

正社員と派遣社員ではどちらが転職しやすいか?

今回のメインテーマである「正社員と派遣社員ではどちらが転職しやすいか?」ということを考えてみたいと思います。40代の男性で最初から派遣社員での就業を考える人は多くないと思います。将来的な安定や家族を養う責任があれば正社員で仕事を探す必要があるかもしれません。

しかし一般的には、正社員での採用より派遣社員での就業をする方がハードルは低く、スムーズに転職することができるでしょう。そのため正社員での採用がやや難しい場合には一時的に派遣社員での就業という方法も検討する価値はあります。

40代の男性であるからこそ、雇用形態にはこだわらないという姿勢も時には必要でしょう。

雇用形態というものがあくまで分類上のもので、一生を決めるものではないことが理解できれば条件内容によって仕事を探すことが出来るようになるでしょう。

さらに考えるべきは「離職期間をいかに短くするか」ということです。正社員に固執してしまうと、なかなか次の仕事が決まりにくいというのも事実です。離職期間が長いと、履歴書にも残ってしまうために面接官や書類選考の際にもあまり良い印象を与えません。

だからといって一生の仕事を決めるのに、「何でもいいから早く正社員の仕事を探す」というのもおすすめできません。そういった際には派遣社員での就業を検討するのは、方法としては悪くない選択です。前述したように派遣社員で働くメリットも多くあります。

時間もある程度決まっているため、転職活動もしやすい環境で報酬を得ながら働くというのは有益な時間になるでしょう。

さて、今回は正社員と派遣社員を比較検討してきましたがいかがでしたでしょうか。最後にまとめてみたいと思います。

正社員と派遣社員の違いと転職活動の利用方法

・正社員のメリットは固定給と昇進制度・福利厚生など様々
・正社員で働くことは金融機関での融資を受けやすい
・派遣社員の雇用主は派遣会社になる
・派遣会社により、就業条件・福利厚生制度などは異なる
・派遣社員は正社員と比べて固定の時間で働きやすい
・自身のキャリアプランを考え、一時的には派遣社員で働く選択肢も検討する
・一般的には派遣社員の方が就業しやすい
・離職期間が長期化するようであれば、派遣社員で働くことも検討する

人生は一度切り。これまで培ってきたキャリアを生かしての転職もいいですが、新しい道を見つけるという方法もあります。
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