独立開業や起業、ぶっちゃけ成功できるのかどうか?

会社を辞めて独立開業する人にとって、一番気になるのは「本当に成功できるの?」ということでしょう。転職と違い、独立開業や起業には「自分が中心となって事業を運営しなければいけない」という責任とプレッシャーが伴います。

さらに40代ともなれば年齢的な不安もありますし、特に家族を支える男性なら、独立開業や起業が成功するかどうかは一家全体の「死活問題」と言っても決してオーバーではありません。

当然、インターネット上にはいろいろな意見があふれています。「40代からの独立開業は危険。転職の方がいい」という人もいれば、「40代だからこそ起業がおすすめ」という声もあります。

ただ、独立開業に至る事情は人それぞれです。持っている能力やノウハウ、これまでに積み重ねてきた経験や周囲の環境も違います。

ですからすべての人をひとくくりにして、「独立開業は失敗する」「成功する」と言い切ることはできません。

そこで今回の記事では、特に40代男性に焦点を当てながら「独立開業や起業で成功することは可能か?どうすれば成功できるのか?」という疑問にお答えしていきます。

どうぞ最後までお付き合いください。

独立開業の成功率はどれくらいか?

独立開業した人にとって「成功する」とはどういう状態でしょうか?

儲かっていること、あるいは会社が大きくなっていることでしょうか。…もちろんそれも大事なことですが、なによりもまず「生き残っていること」が重要です。つまり独立開業の成功率とは、一定期間の経過後も廃業せずに営業を続けている割合のことと言えます。

残念なことに、この成功率は決して高くありません。一般に、開業から1年以内に廃業する人は全体の30~40%、3年位内に廃業する人は全体の70%、10年位内に廃業する人は全体の90%以上とのことです。

特に最初の3年を乗り切るのがいかに大変なことか、理解していただけるのではないでしょうか?もちろん、この数字には脱サラして独立開業する人だけでなく、いわゆる学生起業のように「まったくビジネスの経験がない人」による起業も含まれています。

ですから長年にわたり会社員としてビジネスの一線で働いてきた人や、豊富な経験・ノウハウを持っている人に限定すれば、成功率は多少上がるかもしれません。とはいえ、最初から失敗すると思って起業する人はいません。それでもこれほど多くの人が失敗して途中で廃業していくわけですから、独立開業は決して甘いものではないと言えるでしょう。

ちなみに、独立開業する人には大きく分けて2つのタイプがあります。

ひとつめは「自分の夢を実現するために独立する」パターンです。以前から起業にあこがれていたり特定のビジネスを行いたいと思いながら、経験を積むために会社員をしている人がこれにあたるでしょう、

ふたつめは「現在の会社や職場環境に不満や不安を感じて独立する」パターンです。ひとつめの比べると少しネガティブな動機になりますが、実際にそのような理由で独立開業する人は大勢います。

どちらの動機であっても、独立開業の成功率が大きく変化することはほとんどありません。

独立開業で本当に重要なことは、動機ではなく「考え方」と「準備」です。最初はネガティブな動機だったとしても、自分や家族の将来のために絶対に失敗できないという強い気持ちや周到な準備があれば、独立開業の成功率は飛躍的に上がります。

では実際に独立開業に成功している人のケースを調べて、「考え方」や「準備」などの部分で共通する要素をピックアップしてみましょう。

独立開業に成功している人に共通するもの

実際に独立開業に成功している人の特徴や業種にも、いろいろなパターンや種類があります。

ただ、中にはほぼすべての成功者に共通する考え方や行動があるのも事実です。まずはそのことをしっかり理解して、見習えそうなところを見習うことで自分の独立開業を成功に導いていきましょう。

独立開業に成功する人の共通点(特徴)には、主に以下のようなものがあります。

1)独立する理由と正直に向き合う
2)成功しやすく自分に合った業種を選ぶ
3)初期費用をできるだけ抑える
4)協力者を確保する
5)営業力を身に付ける

それぞれについて説明しましょう。

独立開業の動機や理由を自問する

独立したい、新しいビジネスを始めたいと思ったきっかけはなんでしょうか?

・昔から自分の会社を持つのが夢だった
・自分の理想のビジネスを追求したい
・今の職場に不満がある

…など、人によって動機や理由はさまざまでしょう。でも、独立開業は自分にとって本当に最善の目的達成手段でしょうか?

たしかに「自分の会社を持ちたい」ということなら、独立開業が一番の近道かもしれません。ただ「理想のビジネスを追求」したいなら、今の会社で働き方を変えたり、別の会社に転職することで実現できる可能性もあります。

同じように、「今の職場に不満がある」場合も、配置転換や転職によって解決できることがあるでしょう。社内の配置転換や転職と比べると、独立開業はハードルの高い目的達成手段です。「なぜわざわざ独立開業を選ぶのか」を自問しておかないと、後で後悔することになるかもしれません。加えて「なぜ今のタイミングなのか」ということも考えておきましょう。

成功しやすい業種や職種を選ぶ

どんな業種や職種で独立開業するかも、大きなポイントです。まずは、「成功しやすい業種・職種」を選んでください。

とはいえ、ここで失敗する人は実は大勢います。多くの人は、学生時代や新人時代に「困難なことから逃げずに挑戦する」ように教え込まれてきました。また大成功した起業家のインタビューなどでも「あえて困難にチャレンジした」というエピソードを多く見聞きします。

ですから「あえて難しい業種や職種」を選んで独立開業しようとする人が多くても、決して不思議ではありません。それでも一般の人が独立開業する場合、このような発想や行動はできるだけ避けるほうがよいでしょう。

そもそも学生時代や新人時代は社会人としての「成長期」なので、あくまで「トレーニング」として、学校や会社内というリスクの少ない場所で負荷をかけているのです。仮に失敗しても周囲がフォローしてくれるため、大きなダメージになることはほぼありません。

また大成功した起業家というのは「極めてレア」なケースです。何百人、何千人という起業家が同じことをして、その中で生き残ったからこそ「大成功」しているのです。生き残った理由は「天才と呼べるほどの素質」や「常人離れした精神力」あるいは「強運」などさまざまですが、少なくとも一般の人が簡単にマネできるものではありません。

それよりも自分にとって無理がなく、リスクの少ない範囲で手堅く起業した方が成功率は上がります

ちなみに「成功しやすい業種や職種」とは、たとえば「今まで働いてきた会社と同じ業種」、「長年経験してきた馴染みのある職種」などが一般的です。

実際、飲食業で独立開業する人の多くは過去に飲食業界で働いてきた経験を持っていますし、営業畑の経験が長い人は、やはり営業力を活かせる職種で成功する傾向があります。

また「成功しやすい業種や職種」には、単純に自分が好きな業種や職種も含まれます。好きな仕事だから必ず成功できるというわけではありませんが、少なくとも好きな仕事なら、多少きついことがあっても無心で頑張れるものです。

自分の性格やキャラクターに合っているかどうかも重要です。たとえば人付き合いが苦手な職人肌の人が無理に営業職をしても、失敗が早まるだけでしょう。

初期費用をできるだけ抑える

独立開業前にどれだけ開業資金を準備できるかは、その後のビジネスの行方を大きく左右します。とはいえどんなに豊富な資金を準備しても、不必要なことに散財してしまっては意味がありません

たとえば起業時に、ムダに大きな事務所を借りる、必要もないのに人を雇う、内装や調度品に凝りすぎるといった行動をとる人の多くは、実際に事業がスタートしてすぐに「運転資金」が底をついて廃業してしまいます。

開業時にまとまった資金が必要なのは事実ですが、ビジネスを続けるためには毎月の運転資金も必要です。ビジネスが軌道に乗るまでは安定した収入が期待できないので、あらかじめ「開業資金」に加えて「当面の運転資金」「生活費」なども確保する(散財しない)ようにしましょう。

なお開業に必要な資金や運転資金をしっかり把握するためにも、最低限の会計知識は身に付けておくことをおすすめします

協力者を確保する

協力者を確保するというのは、必ずしも「何人かで一緒に起業する」という意味ではありません。もちろん複数で共同経営を行えば、互いの能力を出し合ったり補い合ったりして、ビジネスが上手く行く可能性も高まるでしょう。

とはいえ「自分一人」で独立開業する人でも、助言をしてくれる友人や精神的に支えてくれる家族がいたり、会計や法務などの専門分野で士業に頼ることができます

すべてを自分で行おうとすると精神的にも能力的にも時間的にも厳しいですが、そのうちのいくらかでも手伝ってくれたり、アドバイスをしてくれる外部の協力者がいればビジネスの成功率は上がります。

営業力を身に付ける

どんなビジネスにも必要なのが「営業」活動です。自分の商品やサービスを売るには、まずお客さんに知ってもらわなければなりません。

営業といっても、方法はさまざまです。昔ながらの飛び込み営業もあればチラシやポスター、インターネット広告やWEBサイト、テレビコマーシャルなどによる広告、ビジネス交流会や見本市などの活用、口コミといった宣伝手段もあります。

いずれにせよ、そうした営業をするための努力や工夫が必要です。対面で人と話すのが苦手という方も、インターネットが使えないという方も、「宣伝資金があまりない」という方も、まずは自分にできる営業方法を見つけてみてください。

独立開業の成功率をさらに高めるには?

ここまでで、独立開業に成功する人の多くに共通する5つの特徴を紹介してきました。できれば5つすべて、少なくとも3つか4つは実践することをおすすめします。もちろん簡単なことではありませんが、3年先、10年先に生き残っているためには重要なことです。

ちなみに、もし「どうしても条件を満たせない」「最適な仕事を思いつかない」という場合は、フランチャイズを利用してみてはいかがでしょうか?フランチャイズというのは、たとえば全国のコンビニやお弁当チェーンなどのように、すでに完成されたビジネスモデルを使った起業のことです。

「自分の看板やブランド」にこだわる人にはあまり向きませんが、逆にそうしたこだわりがないなら、非常に成功率の高い起業スタイルと言えます。なぜなら、先ほどの5つの特徴のうち4つまでが、このフランチャイズで解決できるからです。具体的に以下の4つです。

フランチャイズで解決できる4つの共通点(特徴)

成功しやすい業種を選ぶ

フランチャイズの多くは、すでに全国で広く展開しています。知名度が高いのはもちろん、豊富な事例やノウハウが集まっていて、それがマニュアル化されていることもあります。

取り扱う商品やサービスも完成されていて「売れる」ことが実証されているため、まったくの新規商品や新規サービスと比べると成功しやすいでしょう。

初期費用をできるだけ抑える

フランチャイズでは初期投資に必要なものが指定されていたり、セットで用意されています。ですから不必要な出費はほとんどあり得ません。

また多くの事例を通して、開業から数年まで精度の高いシミュレーションができるため、先を見通しながらビジネスを行える安心感もあります

協力者を確保する

もし身近なところに協力者や頼れる相手がいなくても、フランチャイズ本部がさまざまな相談に乗ってくれます。豊富な実例に基づくアドバイスは、他のどんな協力者よりも頼りがいがあるでしょう。

営業力を身に付ける

フランチャイズによっては、ここのように本部が営業を代行してくれたり、営業支援を行ってくれるところもあります。営業力に不安がある人は、このようなフランチャイズを積極的に利用すると良いでしょう。

多くの方にとって独立開業や起業というのは人生の節目です。大事な場面で最善の選択や決断をするためにも、ぜひこの記事を参考にしてください。