仕事のモチベーションを上げるためにはどうすればよいか?

男性にとって仕事をする上で1つのターニングポイントを迎えるのが40代といわれています。

これまでがむしゃらに仕事をしてきた今までと違い、退職するまでの残り時間を計算しふと立ち止まって考えたくなる年代です。
また、そんな環境だからなのか40代の男性は仕事にたいしてモチベーションを上げるのが難しいといわれています。

今回は、モチベーションの上げ方を考えていきたいと思います。

そもそもモチベーションとは何か?

「仕事に対してモチベーションがない、上がらない」という会話は日常的にされるものですが、そもそもモチベーションとは何を指す言葉でしょうか?

モチベーションは、日本語としては「動機づけ」と翻訳されることが多い言葉です。わかりやすい言葉で言い換えるなら「意欲」「やる気」という言葉になるでしょうか。

モチベーションには大きく分けて外的要因と内的要因があります。

外的要因には、例えば会社の制度や、インセンティブ、評価、昇格などの要素があります。外的要因は高い効果が望めますが、どうしてもその効果が一時的になってしまう傾向があります。また、内的要因は、個人の興味や関心などが一直線に意欲ややる気に結びついているときに発動する効果であり、持続しやすく個人の成長を促す高い効果があるとされています。

ここ数年では、「モチベーションマネジメント」という言葉がよくいわれるようになりました。
会社側が積極的に社員に対してモチベーションが上がるような仕掛けやモチベーション維持をしていく取り組みのことです。

例えば、人事制度や評価制度を視覚化させ結果をだした社員に対し、年齢や性別など関係なく平等に評価しようとする動きや、有給休暇の取りやすい環境作りや福利厚生の充実、女性が働きやすい制度の創設や、風通しの良い職場環境をつくるコミュニケーションの工夫などがあげられます。

モチベーションの理論は、1950年代のアメリカで起こったものです。有名な理論が3つあり、①マズローの欲求5段階、②ハーズバーグの2要因、③期待理論と呼ばれています。最も新しいのがこの3番目の期待理論です。この考え方は以下の掛け算で表すことができます。

「努力」×「成果」×「報酬に対しての魅力」

期待理論ではモチベーションとは、努力すれば達成できること、仕事をすれば成果が上がること、その報酬が魅力的なものであること、この3つの要素が重要な役割を持っており、どれが欠けてもモチベーションは維持できないとされています。

なぜ40代男性は仕事に対してモチベーションが上がらないのか

仕事のモチベーションが低い社員の特徴は次のようなものがあります。

・仕事の質が悪い
・仕事の効率が悪い
・新しいスキルや新しい仕事に対して興味を持たない、消極的
・周囲とのコミュニケーションが悪い
・職場で孤立し、何でも1人で仕事をしようとする

特に、1人で出来るルーチンワークばかりをするようになり、仕事の効率化が悪くなる傾向があります。

40代の男性は仕事のターニングポイントを迎え、仕事のターニングポイントが上がりにくいといわれています。
なぜ40代の男性に限り、そういった傾向が出てくるのでしょうか?

40代になると、ある程度自分の将来が見えてくることがあります。

順調に会社で出世できる男性であればモチベーションを維持することができるのでしょうが、そうでない場合はどうしてもそのケースと比較してしまい、退職までの仕事について考えこんでしまうのではないでしょうか?

ある大手の人材会社が行った40代の男性200人に対してアンケートを行ったところ、「仕事で会社に貢献したい」という前向きな回答が40%で、「会社の立場や役割に対して不満がある」という回答も同様に40%ほどあったのです。大手の会社であれば、40代の男性の評価は既に決定されていることも少なくなく、会社に成果や収入を上げたいという目標が薄れていくようです。

しかしながら、そのほとんどの社員は会社に不満を抱えながらも会社にしがみつくしかないというケースも多いようです。これではモチベーションが上がるはずもありませんね。

こういった現状を打破したいと、「40代の再訓練」を行う会社もあります。65歳までの雇用機会の確保が会社に求められたために、40代の男性社員には再度モチベーションを持って仕事をしてもらう必要があります。

40代の男性には、これから約20年間働く将来が待っています。会社側としても、再度山を登ってもらうための動機付けが必要なのです。

仕事に対する考え方を変えてみる

さて、40代の男性がモチベーション維持のなかなか難しく、会社としても対策をし始めていることはわかりました。

モチベーションの内的要因として、自身によるモチベーションアップのためにはどんな手段があるでしょう。対人関係で悩む、会議に行くと胃が痛くなる、仕事に行きたくない、モチベーションが全く上がらない、などの解決手段としては「仕事に対しての考え方を変える」という手段があるかもしれません。

「失敗して当然」という開き直りをするのも人によっては有効な手段なのかもしれません。

これは性格によりますが、どうしても失敗を恐れてしまい仕事に対してネガティブになってしまう会社員の場合は、この「失敗して当然」と考えるだけで前向きになれたりすることがあります。

仕事で失敗するのはある意味では当然のことで、そうであるからこそ会社はあなたに給料を支払うのだ、と考えるのです。会社は失敗する可能性があるからこそ、多くの人材を欲しがり、リスクヘッジをしているという考えを持つと頭がスッキリするかもしれません。「失敗するからこそ、自分は雇用されている」という発想を頭に置くことで仕事に対しての考え方が変わるかもしれません、

仕事というのは全てができる社員よりも、なにか1つに秀でた自分の個性を持っている人間の方が重宝されます。

もし、あなたが「これが自分のスキル」というものがあれば、他のものは捨てる気持ちも大事なのかもしれません。例えば、人間関係のコミュニケーションが苦手でも、財務や経理に極めて優秀な人材であれば会社は手放すことができないでしょう。全てを満遍なく完璧にこなせる社員などいません。何が重要なのかを客観的に見ることで、仕事に対しての考え方を変えることができるでしょう。

仕事の段取りを工夫してみる

仕事のモチベーションを上げる工夫として、仕事そのものの段取りを工夫するやり方があります。

「段取り」とは仕事を行う順序、方法を決め、実施するまでの準備をあらかじめ行うことです。
料理で例えるなら、①材料・調味料・道具をそろえて②材料を切りそろえ、日の加減を調整し③火を使い、料理をするとうことですね。

職人の世界では「段取りが80%、仕事が20%」とよくいわれます。段取りが完璧にできていればほとんどの仕事は成功するという考え方ですね。この段取りが苦手であると、「忙しい」「慌ただしい」「納期がギリギリ」「時間がない」「余裕がない」という状況になってしまいます。そこで、

段取りを行うのです。会社員が段取りを必要とする理由を整理してみましょう。

<段取りによってもたらされる効果>
・実行が可能かどうか判断できる
・不明な点が明らかになる
・新しい仕事を受け入れることができるようになる

工夫や、考えることを作業しながら同時に行ってしまうと、頭を整理させることができなくなり、そのままアクションすることになります。

結果、良質な行動ができずに成果につながらなくなってしまいます。「今から何に取り組むべきか?」「どの仕事からこなすのが、効率が良いか?」という冷静な考え方がモチベーションアップにつながるのかもしれません。効率化することができれば時間に余裕ができ、心にも仕事を楽しくやろうという前向きな気持ちが出てくるかもしれませんね。

仕事を段取りするには、自らを習慣づけることが必要です。今の仕事を数値化し、できるだけ周囲の方に同じ数字を見てもらうことで段取りを共有化させることができます。そのためにわかりやすく数値を「見える化」し誰もがわかる表現を行うことが効果的です。今週の目標作業数値、稼働時間、対応人数、現実的な成功率などをグラフ化させると、今やるべきチームの目標や個人の目標数値を明確にすることができます。

意識の共通化という段取りは非常に重要です。仕事ができる社員というのは、必ずしも個人の能力が高いということだけではありません。様々な状況で最大限のパフォーマンスを発揮できる社員を指すのでしょう。そういった社員は、必ず段取りをしているはずです。仕事を始める前に既に、成功を見据えた行動ができているのです。あなたも再度「段取り」について考えてみてください。

逆転の発想、モチベーションが下がった時こそがチャンス?

若いころは、何でも目新しいことがありモチベーションを高く仕事をすることができます。
しかし40代になると、仕事や環境がどうしてもマンネリ化してしまうことがあるでしょう。

モチベーションは上がらないまま仕事をするのは精神的にもかなりきついと思います。そうは言ってもモチベーションをずっと維持できる人などいません。
個人差はあると思いますが、天気にも晴れや雨の日があるように、どうしてもモチベーションというものは上がったり下がったりするものなのです。

そういったモチベーションが下がった時こそ、物事を考えるチャンスだったりします。モチベーションが下がった時にはどうしても悩むことが多くなるでしょう。

「自分のやりたいことはこの仕事なのか?」
「あと20年、このままでいいのか?」

これらは自分の次への成長へのアプローチになるでしょう。自問自答を繰り返す、家族に相談するのもいいと思います。
また紙に書いて整理してみるのも手段の1つですね。徹底的に自分と向き合ってみるいい機会です。

自分が仕事で悩んでいること何なのか?外的要因などによってモチベーションを落としているとしたらそれは何か違うことを始める一歩になるかもしれません。

なぜなら外的要因、つまり会社の制度や、インセンティブ、評価、昇格などに不満を持っている場合は、本当にやりたいことができていない可能性が高いのです。

仕事に何を求めるのか

40代の男性にとってターニングポイントになることが多いのがこの時期です。なぜなら、仕事や生き方を変える最後の大きい機会でもあるからです。あなたは仕事に対して何を求めるでしょうか。最近の新卒学生にとった就職のための調査では「仕事に何を求めるか」という項目があります。その回答例をみてみましょう。

<あなたは仕事に何を求めますか?>

・自分が共感できる仕事内容
・福利厚生が充実している職場
・プライドを持てる仕事
・自分の夢を叶えられる仕事
・職場の良質な人間関係
・明確なキャリア・パス
・正当に評価してもらえる環境
・会社のブランド力
・高年収

40代になったあなたは、何を仕事に求めているでしょう。

一度立ち止まって考えてみるのも良いかもしれません。健康に仕事ができるのも約20年ほどです。
しかしながら、約20年もあるのです。日本人はとかく悲観的に考える癖があるといわれています。例えば「コップに半分だけ水をいれるとどういうイメージを持つか」という問いに対して、日本人の多くは「あと半分だけしかない」と思ってしまうそうです。

世界の多くの方はこの質問に対して「まだ半分もある」という考え方をするという結果が出ています。どちらかというと、「まだ半分もある」という前向きな思考の方が幸せに生きていける気がします。

40代の男性には、働ける時間は人生のうち「まだ半分あります」という気持ちで、モチベーションを上げて頑張ってもらいたいと思います。

しかし、多くの人がそうであるように自分の人生ですから、納得できる好きな仕事をやりたいと思うのも健全なことです。そういった意味では40代は自分の人生を考える良い機会なのかもしれません。

様々な生き方があります。こういったページもぜひ参考にしてみてください。