会社に行きたくなくて悩んでいる時の対処法

会社勤めをしている人なら、誰しも一度や二度は「会社に行きたくない」と感じたことがあるでしょう。

それどころか会社に行くのが辛いあまり体調を壊したり、心のバランスを崩してしまう人も少なくありません。最悪の場合過労死するまで追い詰められたり、自殺という道を選んでしまう人もいます。

こうした問題は決して少数の特殊な事例ではなく、新聞やテレビのニュースでも頻繁に報道される「社会問題」です。

ですからもしあなたが「強は会社に行きたくないなぁ」と悩んでいるとしても、それは決して特別なことではありません。「自分はおかしいのではないか?」「社会人として甘いのではないか?」と悩む必要はないのです

とはいえ、どうしても周りが気になったり、「問題なさそうに見える」周りの人と比較して、自分を責めてしまうこともあるでしょう。

特に、会社内で管理職やリーダーの立場にいる40代男性は、こうした傾向が強いようです

今回の記事ではそうした人たちのために、「会社に行きたくない」気持ちが普通のものであることと、その原因、そして対処方法についてお話しします。

どうしても会社に行きたくないと感じることがある

まず最初に「会社に行きたくない」と感じている人は日本中にどれほどいるのでしょうか?

少し若い世代が対象となりますが、2015年に電通総研が行ったアンケート調査によると、18~29歳の社会人のうち、「できれば働きたくない」と感じている人は全体の約3割に上るそうです

もちろん社内外で責任が増している40代になるとこの数字は違ってくるでしょうが、人間の根本的な考え方はそう変わるものではありません。

おそらく今は40代の人たちも、20代のころは同じように感じていたことでしょう。

またインターネットで「会社 行きたくない」などのキーワードで検索してみると、驚くほど膨大なWEBページがヒットします。

その多くは「会社に行きたくない」という気持ちで悩んでいる人のブログや書き込み、あるいはこの記事のように、「悩んでいる人」に解決策を提供するものです。

つまりそれほど、「会社に行きたくない」という気持ちは一般的でありふれた問題なのです。

中には「気持ち」だけに留まらず、「身体がだるくなる」「食欲不振になる」「頭痛や肩こりが続く」「眠れない」などの身体症状や、「抑うつ気分になる」「やる気が出ない」「思考力や集中力が維持できない」などの精神症状が表れてくる人もいます。

繰り返しになりますが、「どうしても会社に行きたくない」と感じている人は世の中に大勢います。ほとんどすべての人がそのように感じている、と言っても良いでしょう

ですから自分がそのように感じても、自分を責めたり卑下したりしないでください

会社に行きたくない原因は一体なんなのか?

「会社に行きたくない」という気持ちがありふれた、ごく一般的なものであることはわかりました。

では多くの人がそのように感じる原因は、いったい何なのでしょうか?ここでは代表的なものをピックアップしてみます。

1)労働時間が長い・休みを取れない
2)仕事の内容がきつい
3)仕事が向いていない
4)仕事に興味を持てない
5)上司や同僚との人間関係がうまくいかない

それでは、一つずつ説明していきましょう。

労働時間が長い・休みを取れない

「会社に行きたくない」という人はもちろん、「会社を辞めたい」と考える人のほとんどに共通するのが、「労働時間が長い」とか「休みを取れない」という理由です。

特に「残業時間」と「休日出勤」の多さは、ブラック企業とまでは言えない会社でも、決して珍しくありません。もはや日本の企業の特徴のひとつと言っても差し支えないでしょう。

なぜ残業が多かったり、休日返上で働かなければいけないのでしょうか?

理由はいろいろありそうですが、ひとつには高度成長期のころから「モーレツ社員」などと呼ばれ、会社優先で働いてきた人たちの影響が考えられます。

確かに一時期は「24時間働けますか?」というCMが流行ったくらい、ガンガン働くことが当たり前という風潮がありました。

自分たちがプライベートや家族を犠牲にしてひたすら働いてきたように、部下も会社のために尽くすべき!という考え方が、上司から部下に、先輩から後輩に引き継がれていても不思議ではありません。

また不景気のあおりを受けてリストラを行ったり、少子高齢化で若い人材を大企業などに取られた結果、絶対的に人手不足に陥っている会社もあります。

もちろん、少しでも業績を上げようと経営陣や営業社員が無茶な受注を繰り返すこともあるでしょう。

結果として業務時間中に仕事が片付かず、最悪の場合、深夜までサービス残業を繰り返したり1ヶ月の休日をすべて返上することになります。

最近では、こうした働き方は「異常」であると世間一般でも認識されています。だからこそ、自分の会社にこのような働き方を強要されると「会社に行きたくない」と感じてしまうのです。

仕事の内容がきつい

最初の理由と少し似ていますが、「仕事がきつい」というのも「会社に行きたくない」と感じさせる大きな原因です。

きついというのは、もちろん肉体的な意味だけでなく精神的にきつい仕事も含まれています

また、きつさを感じる程度はひとそれぞれです。ある人にとっては平気なことでも、別の人にとっては非常につらいと感じることもあるでしょう。

いずれにしても、「きつい」と感じる仕事を長期間にわたって強制されれば、当然のことながらどんな人でも「会社に行きたくない」「仕事を休みたい」と考えるようになります。

仕事が向いていない

また似たような話になりますが、人によっては「得意」で「苦にならない」仕事も、別の人にとっては「苦痛」になることがあります。

たとえば「営業」の仕事を想像してみてください。

人と会って話すことが苦にならず「営業が大好き」という人もいれば、人と合わせることが苦手で「営業が苦痛」という人もいます。

べつに「営業が好きだからエライ」とか「営業が苦手だからダメ」という話ではありません。これは完全に個性や適性の問題です。

単純に好き嫌いとか仕事の選り好みではなく、性格的な向き不向きや適性が問題になっている場合、無理に仕事をしようとすると逆に事態が悪化することも少なくありません

食物アレルギーを持った人に、アレルギーの元となる食べ物を無理やり食べさせるようなものです。

心身のバランスを崩すほどストレスを感じて、会社に行きたくないと真剣に考えるようになるのも、無理はないでしょう。

仕事に興味を持てない

これもよく好き嫌いと混同されますが、「仕事に興味を持てない」というのも実は深刻な問題のひとつです。

たとえば人と会って話す「営業」に向いた人が、ひたすら計算機を叩く経理の仕事に就かされたらどうでしょうか?

また研究職や技術者として入社した人が、毎日人事や総務の仕事をさせられるとしたら、どのように感じるでしょうか?

間違いなく「会社に行きたくない」「仕事を辞めたい」と感じることでしょう。なぜなら、割り当てられた仕事にまったく興味が持てないからです。

また入社当時は期待や希望を持っていた仕事でも、入社から十数年も経つうちに陳腐化し、つまらなく感じてしまうこともあります

人間の心は常に変化するものですから、そう感じてしまうのは仕方ありません。

上司や同僚との人間関係がうまくいかない

会社の人間関係も、多くの人がストレスを感じる共通の問題です。特に、チームで仕事をする職場や互いに連携したり役割を分担したりしながら仕事をする職場では多く見られる傾向です

上司や同僚とウマが合わないだけならまだしも、上司からパワハラを受けている、同僚から陰湿な嫌がらせを受けているなどの理由で、心を病んでしまう人も珍しくありません。

また現時点で人間関係が悪化していなくても、上司や同僚から嫌われたくないという思いからNOと言えなかったり、無理な仕事を引き受けたりする人もいます。

また上司や同僚が残業や休日出勤しているからと、自分まで必要のない「お付き合い残業」「お付き合い出勤」をする人までいるのです。

これらも、一種の人間関係のもつれと言えるでしょう。

会社に行くのが辛くなったときの対処法

ここまで、多くの人が「会社に行きたくない」と感じる5つの原因について考えてきました。

どんな問題にも必ず解決策はあります。ではいよいよ、「会社に行きたくない」原因に対する解決方法に話を移していきましょう

最初に考えた原因は、「労働時間が長い・休みを取れない」というものでした。

その根底にあるのは、かつての会社を支えてきた古い社員たちの習慣や仕事の仕方や、人手不足による業務過多です。

前者の場合は会社や職場全体が古い考えを引きずらない新しい組織に生まれ変わるのが一番ですし、後者の場合は人を補充してもらうか仕事量を減らしてもらうのが根本的な解決策になります。

ただ現実には、会社側に問題解決を期待したり依頼するのは非常に難しいでしょう。そうなると、自分の身は自分で守るしかありません。

残業をしないで済むように仕事の効率を上げたり、付き合い残業をやめる(あるいは数を減らす)努力が必要です。

もしくは、思い切って職場を変えるというのも手です。社内の配置換えで解決できるなら一番手軽ですし、思い切って転職や独立開業するのも有効といえます

対処法:仕事の内容がきつい

肉体的、あるいは精神的にきつい仕事は、無理に続けてもあまり良いことはありません。

多くの人は学生時代や新人時代「苦しいことから逃げるな」「難しいことにあえてチャレンジしろ」と教わったかもしれませんが、それはあくまで、社会人として成長するためのトレーニングです。

中堅やベテランと呼ばれる立場になると、もはやトレーニングをしている立場ではありませんし、トレーニング効果もほとんどありません。

無理に苦しい仕事を続けることは、ただ神経をすり減らし、ストレスを溜める結果になってしまいます。

ですから仕事の内容がきつい場合、もし可能なら配置換えや仕事内容の変更を申し出てみましょう

会社の事情や方針でそれが認められないなら、転職や独立開業を検討したほうが良いかもしれません

対処法:仕事が向いていない

仕事が向いていない場合も同様です。

食物アレルギーの人がアレルギーの原因になる食物を無理に食べても問題解決しないのと同じように、明らかに向いていない仕事を無理に続けても自体は改善しません。

真面目な人ほど「逃げてはいけない」「苦手なことにもしっかり向き合わなくては」と考えがちですが、仕事というのは基本的に「生活の糧を稼ぐ手段」であって、心身の健康と引き換えにしてまで固執するものではないと言えるでしょう。

この場合も、社内の配置換えや職種替えが認められないなら、転職や独立開業を考えるべきかもしれません

対処法:仕事に興味を持てない

興味の持てない仕事を続けることは退屈です。仕事に身が入りませんから、結果として仕事のクオリティも下がります。

これは自分自身だけでなく、会社にとっても大きな損失です。

ただ上司に向かって「仕事に興味が持てないので異動したい」というのは、なかなか難しいと思います。

ですから取りうる対策としては、「仕事のいろいろな面に目を向けて、なんとか好きになる」か、仕事そのものを変えることが必要でしょう。

対処法:人間関係がうまくいかない

同じ職場にいる同僚が問題の原因なら、まずは直属の上司に相談してみると良いでしょう。逆に職場の上司も問題の一部なら、さらにその上の上司に相談した方が良いかもしれません

それでもダメなら、転職や独立開業を目指しましょう。

ところで、ここまで考えた解決策のほとんどは、転職や独立開業をおすすめするものです。

最近では同じ理由で転職する人が増えているため、特に転職エージェントは豊富なノウハウと最新の知識に精通しています。

転職をするならぜひ活用してください。

また独立開業を選ぶ場合は、膨大な経験がマニュアル化されているフランチャイズの活用もおすすめです

ブランド構築や商品開発にかかる時間を短縮できるうえ、ここのように本部が営業代行や営業サポートをしてくれるところなら、成功率はぐっと高くなるでしょう

今回の記事は、会社に行きたくないという「よくある」問題の原因と解決用法をお話ししてきました。皆さんのお役に立てていただければ幸いです。